「過重労働」労基署の重点監督

 27年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果が北海道労働局より公表されています。

 

・時間の過重労働による過労死等に関する労災請求のあった事業場 

・若者の「使い捨て」が疑われる事業場             など  

労働基準関係法令の違反が疑われる事業場に対して集中的に実施されました。

 

北海道の結果は、 

(1)重点監督の実施事業場:170事業場 

     労働基準関係法令違反あり:143事業場(84.1%) 

(2)是正勧告書が交付された事業場 

    ①違法な時間外労働:91事業場(53.5%) 

    ②賃金不払残業   :45事業場(26.5%) 

    ③過重労働による健康障害防止措置未実施:41事業場(24.1%) 

(3)健康障害防止のための指導票が交付された事業場 

    ①過重労働による健康障害防止措置が不十分:106事業場                   

                            (62.4%) 

    ②労働時間の把握方法が不適正:28事業場(16.5%) 

『衛生委員会等における調査審議の実施』を指導された事業場は45事業場。

 

詳細は⇒北海道労働局HP

 全国版も公表されており、その事例の中には時間外労働200時間超など、相当悪質なケースに加え、 

36協定未締結 

・深夜業に従事する労働者の特殊健康診断の未実施 

・法定の休憩時間を与えていない 

衛生委員会の構成員に労働者を代表する者を参加させていなかった 

などもあります。 

 

「そういえば、やっていないかも……」という企業もあるのでは??? 

取るべき対策をしっかり取ることが会社を守ることになりますよ。 

 

 従業員50名以上の事業場では「ストレスチェック」が義務化され、安全委員会をしっかりと実施することが求められます。